1. 概要
Windows 8は画面のDPI設定によってマウスポインター(カーソル)のサイズを自動的に変えて表示します。DPIとカーソルのサイズの関係は大体以下のようになっています。
- 100% : 32x32 pixel
- 150% : 48x48 pixel
- 200% : 64x64 pixel
これはカーソルファイルに含まれる複数のサイズの画像の中からOSが選択して使うことによるものです。問題はWindows 8の標準のカーソルファイルには32x32 pixelと48x48 pixelの画像しかないことで、DPIを200%にした場合、64x64 pixelより小さいサイズの画像が引き伸ばされることになり、カーソルの輪郭が汚くなります。
このソフトを使えば、カーソルを64x64 pixelの画像を含む、初期設定のものに近い外見を持った高DPIのカーソルに簡単に変更できます。これらのカーソルにより、DPIを200%に設定した場合でも、カーソルの見た目がきれいになります。
2. 環境
これらのカーソルの画像はWindows 8用として特別にデザインされています。
3. 使い方
- CursorChanger.exeを起動します(管理者として実行する必要があります)。
- 変更するカーソルがチェックされた状態で[変更する]を押すと、変更が即時に反映されます。
- 元のカーソルに戻すときは、[元に戻す]を押します。なお、これは全部チェックを外した状態で[変更する]を押したときと同じです。
4. 参考
手動でカーソルを変更するときの参考までに、初期設定のカーソルとの対応関係は以下の表のとおりです。
説明 | ファイル名 | ファイル名 (初期設定) | 備考 |
---|---|---|---|
通常の選択 | HighDPI_arrow.cur | aero_arrow.cur | |
ヘルプの選択 | HighDPI_helpsel.cur | aero_helpsel.cur | |
バックグラウンドで 作業中 |
HighDPI_working.ani | aero_working.ani | アニメーション カーソル |
待ち状態 | HighDPI_busy.ani | aero_busy.ani | アニメーション カーソル |
利用不可 | HighDPI_unavail.cur | aero_unavail.cur | |
上下に拡大/縮小 | HighDPI_ns.cur | aero_ns.cur | North to South |
左右に拡大/縮小 | HighDPI_ew.cur | aero_ew.cur | East to West |
斜めに拡大/縮小 1 | HighDPI_nwse.cur | aero_nwse.cur | North West to South East |
斜めに拡大/縮小 2 | HighDPI_nesw.cur | aero_nesw.cur | North East to South West |
移動 | HighDPI_move.cur | aero_move.cur | |
代替選択 | HighDPI_up.cur | aero_up.cur | |
リンクの選択 | HighDPI_link.cur | aero_link.cur |
この表にないHighDPI_touch.curとHighDPI_grasp.curについては、これらはデスクトップ自体をドラッグするときのカーソルですが、変更方法は不明です。もし情報をお持ちであればお知らせください。